本日上場!ソフトバンクモバイルの結果について
どうも、こにけんです。
本日、前々から注目を浴びに浴びまくっていた今年の大イベント
ソフトバンクの上場を通過しました。
結果的にいえば、終値1282円と発行価格1500円に対して大きく下落しました。
やはり大イベントということでツイッターも盛況で色々気になった意見がありましたので、自分用にまとめていきます。
はじめにそもそもIPOの仕組みについてざっくりとまとめます。
IPOは資金調達したい企業が株式を発行し、証券会社を通して投資家からキャッシュを調達する仕組み
こんな感じ。
証券会社はP2-P1が利益
P2を決定するに当たってはBB(ブックビルディング)方式が基本で、IPOありますよーって証券会社から投資家に告知して抽選応募の際に投資家が買いたい価格を提示、それらを総合的に見て決定する。みたいな感じで、市場にまだ出てない状態だからこういう形での板寄せで決めるよってことでしょうかね。
BBにて需要超過が見られたとき、IPOの主幹事証券会社はOA(オーバーアロットメント)にて発行会社株主から株式を引受価額(画像P1)で追加調達できます。(上限枚数は発行予定数の15%)
これにより需要にまみれた市場の過熱を安定化するのが狙いです。
OAは主幹事証券会社が投資家に空売りしつつ、発行会社(または大株主)とはオプション取引をしている状態でそのオプションは「引受価額P1でOA分を購入する」という権利。
(オプションについてはこちらhttp://koniken.hatenablog.jp/entry/2018/10/13/155809 )
証券会社目線では
市場公開後の価格をP3として
①P3<P1の場合
権利放棄して市場で借りた枚数分の株式を仕入れて返済
利益はP2-P3
②P3>P1の場合
権利行使してP1で借りていた株式を買い取った形にする。
利益はP2-P1
結局のところ証券会社はOAでは損をしない。
というのがざっくりとしたIPOの予備知識でして、、、
これらを踏まえてソフトバンクの上場について見ていきます。
今回のイベントは上場前からでかでかとCMを打っていたり、配当率5%の高さやソフトバンクのネームバリューで初期のBBは十分な需要超過がありOAもありました。
(発行予定枚数は国内14.27億株でOA分は1.6億株
P1は1463.75円、P2は1500円)
そして最近の米中摩擦による地合い、ファーウェイの報道、ソフトバンク大規模通信障害など悪いニュースが上場直前までどかどかと降ってきてIPOに陰りが見えてましたね。
ですがツイッターでも情報があったように証券会社の営業マンのがんばりで辞退ありきでもソフトバンク株は投資家に売れIPOを迎えたわけです。
この段階ではキャンセルもあり誰でも当たるIPOになりつつあり、上場前に持てるメリットが薄まっている状態だったんですかね。
いよいよ板寄せが始まり8時時点での板は
やべーとしか言いようがない売りムード
1500円だったのが375円はさすがにひどい。
まあさすがにこのまま市場が始まるわけもなく
9:00直前には1463円の板がとてつもなく厚くなってます。
これはなんだ?ってなりますがツイッターにて色々な方が解説してくれてました。
この1463円の買い板は主幹事証券会社による誠意買いってやつでして、さきほど説明したOAが深く関わっています。
OAは証券会社は損をしない仕組みですが、もう一段言及すると市場価格が下がれば下がるほど得をします。式の通り、利益の下限値がP2-P1に限定され、P1とP3の乖離分がそのまま証券会社の利益に上乗せされる構造になっているので、
投資家「このまま市場価格がひどいことになったら1500円で買ったこちらは大損こいて証券会社さんは得をするのは納得いかないぞ?」
という公募で掴んだ投資家への誠意をみせるという意味合いを込めて、せめて利益の下限値であるP1に市場価格P3をそろえるまでは買い支えるぞというのが誠意買いです。
その買い支える手段としてOA分の返済株調達が用いられるので買い板もOA分1.6億とほぼ同数になってるわけですね。
結果的にはその後即垂れてるのはチャートをみればわかりますが、IPOにはロックアップ解除売りの圧力のようにこういう買い支え圧力も機関投資家にはあるのかーと勉強になりました。
株価がネガティブなのもあり理論株価の概算とかも結構消極的なものが多く見られていましたがそのなかでも参考にしたい考え方として
EPS87.73×配当性向85%=配当額74.57
EV/EBITDA
【(時価総額+純有利子負債)/(営利+償却費)のこと】
の業界平均からの逆算
などもありましたね。
時価総額でいうと公開前1500円で7.2兆円でそのうちの1/3超がIPOによる売り出しということでソフトバンクグループは2.6兆の調達ができたということですが、某有名投資家の方からはそもそもKDDIグループ全体6.7兆に対してモバイル事業のみのソフトバンクの方が高いのはさすがに割高だろ的な発言もあり、ソフトバンクは下落したとはいえ現在6.1兆とまだ下落していく可能性は高そうですね。
12/18 トレード振り返り(バーチャ)
どうも、こにけんです。
最近の地合いは結構厳しく買いで取りに行けないような動きです。FOMC直前なので通過後どうなるかも気になりますね。
そんなわけで今日は実際の売買をせずバーチャルスキャルピングをしてみました。
【回数】1回
【銘柄】日経レバETF
【売買】9:15,17830L→9:24,17870S
【結果】値幅+40円
【エントリー】
地合いも悪く下げていく動きだったので空売りと同等の効果を持つ日経ダブルインバースを見ていたが、日経が寄り窓明けGDからスタートから下げ底っぽく感じたので前場では上がりそうと見てレバETFに切り替え。
今回は板ではなく1分足チャートとMACDメインでトレード
チャート波形が底を形成しつつMACDとシグナルのクロスポイントにロング張り
【経緯】
エントリーから安定して上がっていきMACDとシグナルの乖離幅が引き締め始めたポイントで決済。
【反省】
今回はMACDメインの立ち回りであったがやりたい動きとざっくり方向性同じく動いてくれた。
しかし、5分足でみると前場はまだ上げの序章。
より長い時間軸での上げを予測したエントリーならば逆算して丁度いい分足を判断材料にするべき。
そして今回のパターンで順張りロングの場合にはクロスポイント観測時にエントリーする場合チャートの上値は限定的。
チャートがN字の底を形成しつつMACDーシグナル間の乖離幅が縮小し始めたところでのエントリーが望ましかった。
読み通り上げチャートを形成したときにはイグジットポイントはフィボナッチ23.6か38.2のラインに指値をいれておき、上げチャートの弱り方次第でどちらか選べるような判断力が要求される。
結果論だが、後場寄りにかなり下げているので仮に38.2のライン抜けた場面をイグジットポイントと設定するともろにくらうのでこの時間軸引けでの立ち回りは難しいのでまたがないバイアスで考えていきたい。
12/7 トレード振り返り
地合いは日経寄り天、後場見てませんでしたが大分上げ戻してましたね。
どうやら日銀ETF買い703億入ったみたいで、TOPIX前引けで-0.03%と小幅でも入ったのは異例だとか。
年間国費6兆を維持する場合、今年日銀が700億介入できるのはあと一回になるので年末アノマリー上げを意識したプランメイクなのでしょうか?
それとも海外投資家の売り崩しで年末地合い崩壊か…
【回数】
2回
【銘柄】
秋川牧園、アイエスビー
【売買】
秋川9:17,1629L→9:19,1559
ISB 9:07,2345L→9:31,2314
【結果】
-7000円
-3100円
【エントリー】
ISBは材料からプラスと踏んでどちらも順張り時間軸はスキャ
【経緯】
ISB寄ってからあげてるのをみてエントリー、その後上値目指すも伸びずに活況死んだとこで損切り
秋川はISBの流れがなかったので他を探していたらみつけてエントリーしたがそこから一旦調整の流れになり損切り
【反省】
まず秋川からです。
このトレードは上がってるのを見つけて早めに飛び付いたのが天井となり、スキャで取るには許容できる下げではなかった。
第一に準備段階で見れてなかったのを急騰見てから後手後手の飛び付きはいけなかった。
ここでもし準備できてないがエントリーしたかった場合にはまずMACDグラフの下落をしっかり確認したら一直線にあげていくとは考えづらい。準備で劣るからチャート、歩み値、板ともにいけそうなときにいかないと期待値マイナスっぽい。
前日の流れから直近高値でフィボナッチを引いてみたがちょうどエントリーからイグジットまでの下げ区間は38.2%をサポートラインとして反発している。その後も23.6%ライン間で揉み合い画像にはその後の時系列はないが23.6突破してサポートラインに変わって推移していた。
エントリーを決める水準としてこういった手法も使っていきたい。
次にアイエスビー
このトレードも全体的に立ち回り上、足を引っ張ったのは2345円のエントリーポイント。
上がったのを確認してからエントリーした時点では天井でそこから押しても強さを保って高値更新し2361円までいったのはよかったが値幅が小さかったのでその後の高値更新ルートを期待して持ちっぱなし。
希望的観測は叶わず下げ始めたのにも対応せず押し目の可能性を考慮したが高値チャレンジ失敗の流れのまま下落。
損切りラインを価格帯出来高の厚い2315付近として逆指値成売りを入れといたのでその後の下げは喰らわずに済んだがエントリーが高くて値幅が薄くなったということで2361円近辺高値での下げ始め利確という立ち回りができなかったのがいけない。
チャートはN字を連続的に描きながらトレンドを形成する。
どちらのトレードにおいてもエントリーポイントはN字の頂点でまさしく下落しようとしてるところで買ってしまってるというのが特に問題点。
9:07分時点でのこの波形をみてエントリーを決めるのならば寄値窓明けによる下げ警戒、寄り時点での陰線をみても上値は重いと見れるので押して戻し始めたところでエントリーして値幅抜いたら即抜けるという立ち回りが無難だった。
押して戻し始めたところはちょうどMACDもマイナス転換ムードから持ち直したところだった(画像オレンジ丸部分)のでそこで値幅を抜きに行くのがチャート、指標をともにみたうえでのベストな立ち回りだったと思う。
もしくは、準備して上がると踏んでいたのなら9:00寄りからポジションもつとかも結果としてはありだけど分析能力のないうちは方向感を見極めたい。
イグジットポイントも同様に高値ローソクの上ひげMACDの減退と出来高の減退を確認してから売りのわりと安全択をとった立ち回りでもまだ値幅とれるのでこういったところを心がけたい。
PCを使って歩み値、チャート、フル板を同時に見れる環境にしての初挑戦でしたがやはり歩み値で状況確認できるのはけっこういいですね。
チャート形成をみつつ板読みができるのでより視野が広がったように感じました。
●MACDの増減(グラフマイナス圏での減退→底打ち、グラフプラス圏での減退→押し始め)
●N字の頂点を形成しているときこそ特に押し底を意識
12/7の材料銘柄
どうも、こにけんです。
本日も日経弱かったですねー、ダブルインバース避けてたんですがちょっと触ってみたい…。
ファーウェイの創業者娘が逮捕されたのと通信障害とでソフトバンク上場前に大打撃でしたね。
まあ実際は逮捕されたのは米中会談の12/1だとか…
こちらソフトバンク
こちら日経
●開示
2702…月次+4.1(36ヶ月連続前年越え)
☆3031…家賃保証サービスALEMO完全子会社化(2.9億)
☆3197…月次+0.7(4ヶ月連続)
4350…大分23薬局をもつ永富調剤薬局完全子会社化(34.9億)
5923…優待新設(年1、QUO2000円/1単元)
6175…マッチングアプリ新規会員前年比+30.8%
6192…上期経常+91%上方修正
6638…マサチューセッツ工科大事業共同体に参加(3Dプリンター)
6698…12/13付東証二部へ
7931…12/13付東証一部へ
9632…3Q経常47%増益、配当90円増額修正
☆9702…日立ヘルスケアシステムズの検診車向け医用画像転送サービスに採用
●PTS
2586…台湾にカフェ開店でS高
1446…優待新設でS高、最低QUO3000円/1単元
6281…2連S高材料不明
6942…3連S高GPSアプリ安心マップ
●その他
2484…材料特になしのS安、割高感isある
☆チャートみた感じスイング上げそう?(12/6夜間時点)
損切りについて
どうも、こにけんです。
今日は米国債の逆イールドカーブについてとか結構話題にあげられてましたね。
ざっくりいうと短期利回り>長期利回りの状態で長期的な先行きに陰りが見えると言えるので市場暴落の警戒でてきたって感じです。
金利=時間的価値とするなら普通は長期の方が利回り高くなるはずなのでこれはなかなか怖いニュースなのではないでしょうか。
というわけで下落リスクが強くなっているので「損失」をテーマに考えてみます。
基本概念として人間は損失を嫌うわけでして、限界効用逓減則はプラスのときに成り立つ法則でマイナスのときにはあまり当てはまらないです。
市場も上昇の勢いより下落の勢いの方が圧倒的に強いです。
投資が利率(パーセンテージ)でストックを増やしていくルールのゲームである以上、損失と利益は同率であっても同価値ではありません。
この表は元の資産を100%としてX%の損失を被ったときの資産残高と元の資産額に戻すために必要な利益率です。
損失が-1.00%の段階ですでに取り戻すためには+1.01%必要で損失額が増大するほど取り戻すのは難しくなります。
逆のパターン(利益→損失)を見てみましょう。
当たり前ですが同様に損失の方が率は低いので得するよりも損する方が簡単です。
つまり延々と+1%→-1%→+1%→-1%...と同率で損益を繰り返していったとしても資産は1サイクル毎に少しずつ(1%の場合、1.01*0.99=0.9999つまり-0.01%/サイクル)減っていくから損失率を限定した立ち回りをしていかないといけないわけです。
「損失を小さくし、利益を大きく育てる」という概念を掘り下げて考えるとこんな風になりますかね。
損切りができずに塩漬けとかになる前に早めに損切りしないと資金拘束の機会費用だけじゃなく取り返す労力も一層増えてくというのを戒めて機動的なトレードをしていきたいものです。
利率でライン設定するのをルールにして機械的な損切りするとしてどのへんが許容できるかですが、
-3%だと必要利益は3.093%
-4%→4.167%
-5%→5.263%
このくらいなら乖離もまだ小さいので許容できる範囲でしょうか。
損切りラインが浅すぎると一瞬の掘り下げからの急騰するパターンのとき掘り下げで損切り引っ掛かって置いてかれるとかはありそうですが、上がるか垂れるか見極めがしっかりできないうちはこれでやった方が勝てなくても大負けはしないのでいいのかなーという見解です。
逆に言えば勝率50%だとしても利益率>損失率の幅をキープしつづけることができれば大きく利益も取れるわけで仮に利益率3%損失率2%(%/日)としてざっくり計算すると
365*5/7-20=240(祝日を20日としたときの年間平日数)
1.03*0.98=1.0094(1サイクル利益率+0.94%)
1.0094の120乗=3.073
常にフルで資金使ってる仮定の完全なる机上の空論ですが3%-2%の1%差でも年間で三倍いく計算になります。
だからこそ同量の労力では利益を取りに行くより損失を限定する方が旨味があるのかなと思います。
こういった理由もあって人間は損失を嫌うのかもしれませんね。
自分用にサイクル損失も足して10%まで細かく計算したやつおいときます
こうやってみると(x+a)(x-a)=x^2-a^2の公式なので
サイクル損失は(a/100)^2(%)になってますね。
二次関数なのでaの数値は大きくなればなるほど損失が極めて有利になるので損切りラインは浅い方がいいという認識ができますね。
では!
12/4 トレード振り返り
どうも、こにけんです。
本日の地合い
日経平均えげつない下落で-2.39%で結構厳しい感じ
正直ここまで一方的に落っこちるのは予想してなかったです…
というわけで本日のトレード振り返りです。
【回数】
スキャ3回
【銘柄】
オンコリスバイオ、はてな(2回)
【売買】
オンコリス
9:16,804L→9:18,817
9:31,2841L→9:33,2873
9:39,2938L→9:41,2754
【結果】
+1300円
+3200円
-18400円
【エントリー】
どちらも昨日のPTS上位
オンコリスは板読みで値幅抜き狙い
はてなも1分チャートみて一波終わりに次大きめの上昇トレンド来たので順張りで値幅抜きに板読みトレード
【経緯】
オンコリス、はてな1回目は予定通り値幅抜きをできたのは欲張らず安全に抜けるとこを狙ったが、どちらも次のローソクで比較的大きな陰線になっているのでなかなかリスクの高い立ち回りだった。
オンコリス
はてな
はてな二回目は利確後に買いが強く一気に2900行ったのでもう一回値幅取りに行ったとこが天井で売り連喰らってぶん投げ
【反省】
勝てた二回は数円抜くつもりで行ったのはいいが、乗るのが遅いのであと1分遅かったらマイナスになるレベルでした。もう少し板みてエントリーするまでを短くできる判断が必要。
負けたトレードはエントリー時点、2900円突破に対して2873で抜けたことに悔しさがあったせいで焦ったのが特にいけなかった。
完全に欲張ったうえに、板→エントリーの流れも2回くらいの小動きを見送ったあとだったので完全に出遅れていた。気持ち高めで下で指値したのが刺さらず追ってというくだりがあった時点でここで取りに行くのは厳しい。
損切りも2920押したら切る予定が2900突破の強さから一回目の売り下げ連をリバると踏んで売らなかった。
これでもう一段売り下げを喰らい損失拡大。
この下げ連の分析をしてみます。
板読みでやってたので当時では見てなかったが、チャートだとエントリー前のローソクは実体と同じくらいの長さの髭を持つ、そしてその前の小陰線から利確の売り圧が強くなっている。
普通に考えれば2900円まで大きく上がった場合、下で買っていた勢は2900の節目で利確したいのは当たり前。
そしてそのあとに十字の陰線で出来高も大きく下落したことで利確の必要性はさらに出ている。
つまりはこの時点でスキャであげるのを期待するのはほぼない。
こういった流れの把握をできる状況を作れなかったのがいけなかった。
板とチャート歩み値を同時に見れるような環境とそれらをスピードで統合的視点から分析できるようにしないといけない。
●焦り=負け、「負けなければそれでいい」
●過去の上げ強さは現在での下げ圧力になる
これらを踏まえてまたがんばります。
では!
信用取引について
どうも、こにけんです。
最近出来高の上がる銘柄を追ってるうちに空売りや建玉に対する規制などが触ってる銘柄にも結構出ているので、今一度おさらいをしておきます。
初めて聞いたときは自分もこんな風に思ってました。ですがこれはちがくて
信用取引はレバレッジをかけた取引でして通常の場合、必要資金の30%があれば証券会社から70%分を借入れてポジションを取れます。
それよりも重視したいのは貸借銘柄では空売りができる点です。
資金を借りるのではなく株式を借りて売りから入れるのは下落場面でも利益を取れるということなので買い目線のみと比べてかなりの機会損失を避けることができるのは大きいです。
あと性質として信用取引は半年で決済までしないといけないので、現物買いと違って将来的(半年後まで)にエントリーポジションとは逆方向への圧力になるわけです。
信用取引は比較的短期的な値動きを追う手段として使われるのと、レバレッジでの元手以上のパフォーマンスを出せる。
ということはつまり
短期乱高下相場を作るから値幅がとれるという特性を持つ話題銘柄にハマった手段なわけです。
相場も過熱するのでこういった過熱対策として
●空売り規制
●売り禁
●増し担
という仕組みがあります。
空売り規制は前日終値から10%以上下落した瞬間から翌日大引けまで50単元までしか売り建てが出来ないですよという規定。
売り規制をする前段階で日証金、JPXが「注意換気銘柄」として公表しています。
売り禁は規制を行っても売りが収まらず貸し出せる株がピークに達したら発動。それ以降の新規売り建てが一切禁止されます。
基本は引け後に発表されるが、緊急を要するときには昼休みに発動するときもある。(昼禁)
これは昨日昼禁があったアクトコールのチャートです。
5分足で見るとそこまで急激な変化はみられませんが、、、
こちらの日足でみると出来高の上がり具合がえげつないですね。材料相場で三連ストップ高からの三空叩き込みとか意識で売りが激増したのかなーという感じです。
もう一度5分足チャートをみますと
昼禁後一回大きく上げてから急速下落してます。
恐らくこれも空売り禁止になったことで出来高減からの値幅終了が予測され元々空売りでもってた人達が決済のため買い戻したため上がったのかと考えられます。その後みんな手仕舞で活況も衰えていくことで暴落みたいな流れでしょうかね。
売り規制、売り禁は効力が発揮されてる間は出来高減によるプレーヤー閑散化があるのでこんな値動きをするって捉えてます。
のこりの1つ増し担は信用取引が過熱して価格が移動平均から大きく乖離し売り残、買い残が上場株式全体を占める割合が大きくなりすぎたときに発動されるもので、前述した担保30%の割合が過熱段階に応じて20%ずつ増される仕組みです。(50%,70%,90%)
増し担の前段階で日証金、JPXが「日々公表銘柄」として通常毎週発表される信用残高を毎日公表してます。
これもレバレッジを縮小するため出来高減効果があるので同じように市場への冷やし水になります。
あとは規制とは違いますが制度として
●逆日歩
●追証
とかも挙げておきます。
逆日歩とは空売り需要増により証券会社が安定的に貸し株を調達できる範囲を越えた場合、機関投資家に株を借りて調達します。この機関投資家から借りるときの上乗せ賃料を逆日歩と呼び、
特にこの逆日歩が話題に上がるのは優待クロスのときです。高い確率で予想される権利落ちでの株価下落分を空売りで相殺することで値動き関係なく優待タダ取りができるテクニックですが、多くのプレーヤーが同じように行うと需給バランスの関係で逆日歩が跳ね上がりむしろ損をするってオチが頻繁に見られます。
最近だと吉野家の3000円食事券を逆日歩8000円で獲得みたいな末路もあるので注意です。
追証は建て玉の評価損により含み損が拡大すると、元々差し入れてた証拠金が毀損され維持率30%を下回った場合に維持率を満たせるだけ追加で差し入れないといけないものです。
(建て玉エントリー価格×必要維持率)<(差し入れ証拠金-含み損)
のような式で表せますかね。
まとめますと、デイとか投機でやる場合こういうガイドラインはチェックしておいて損はないかなって思います。昼とか大引け後とかのルーティーンチェックに入れた方がいいかもしれませんね。