こにけんの投資備忘録

投資の事を1ミリも知らない初心者が株式投資してみた。

おもったこと

どうもこんばんは。

最近全然ですねー勝てません。

日経全体弱くてむしろ触らず待ってようって状態でしばらく過ごしてますが、それ以前に某IPO株を上場してすぐ持ったらめっちゃ喰らったのでその含み損が痛いです。

やはり昨日みたいな少しのリバでデイでもなんでもしっかりすくえるような準備が必要だなと特に感じる今日この頃。

 

というわけで備忘録やってきますね。

 

適時開示情報、それは株価材料の速報ですが

開示された時点でそれは既に全員が持っている情報になり、上手い人はその情報が出る前に思惑先回りでポジションをとっており、発表されてから掴むというのはその先回りした人の逃げ先になることと同義。

 

ここで掴んだ場合には先の材料を思惑し、その逃げ先の予測を立ててエントリーしなければ勝てる取引にはならないでしょう。

長めのスパンでいえば月次速報から次期四半期決算への修正期待、さらには本決算への影響を思惑。

短いスパンでいえば報酬隠し報道(最近の日産)から次の日の出来高急増による需給乱変動を狙ったスキャルピングデイトレード

 

というように逃げ先を見定めておかないといけないなと考えます。

前者は決算発表、もしくは修正発表時

後者は乱れた需給の波で値幅を取れる点、しばらくして均衡した時

などが逃げ先になるのではないでしょうか。

 

なので適時開示情報は既に思惑された情報であり、かなりのサプライズでない限りは折り込まれている可能性があるととれます。

 

以上のことから

・開示される前触れとしてとれる情報

・ストーリーと業績の整合性

を把握していないままポジションをとるのは結構危険

 

その日の開示情報単一で見るのではなく、「じゃあその先にこの銘柄はどういう変化を起こすのか?その変化はどんな材料をつくるか?」

というのが一番大事だなと念頭に置いていきたいです。

(書いたら書いたで当たり前のことだなー笑)

 

おもったこと

どうも、こにけんです。

日経平均はダウリバに連れられて復活し、今日はかなり多くの銘柄がリバ上げしてましたね。

押し目の真っ最中に掴んだ銘柄も今日のでうまくギャップアップしてくれました。まあでも暴落したときにめっちゃ買いたかったのですがびびって触れず上にきてたので調べたうえで買いたいと思ったらより細かく底打ちサインを見極める作業を日々やっていかなきゃなと反省です。

 

どちらかといえばむしろ銘柄をしっかり調べて自分が上がるとおもっているのなら材料に納得しない、というより過剰反応での下げと感じたら掴んでみてもしだめだったらその原因の検証を繰り返さないといけないんですね。

 

というわけで

調べた銘柄をリストアップ(ソート)して日々の値動きで違和感があったところにエントリーするか検討していくという動きをやってみようと思います。

 

決算が多いシーズンは決算インパクトの違和感を掴むために銘柄調べをやってましたが決算が閑散化すると事後材料が多く波に乗るに乗れないので、先手で銘柄調べできるルーチンを模索してみます。

【銘柄調べ】6182 ロゼッタ

どうも、まだ株安の流れが強いですねー

好決算だったけど地合いのせいであげ悩んでた銘柄とかに買いがよってるみたいですけどトーヨーアサノとかは前回のは一時的な収入での上方だったので短めの相場になったりしないかなーとおもってます。今回の修正の詳細は見てないのでわかんないですが笑 

 

と、いうわけで本日も良さげだなと見えた銘柄

ロゼッタです。

【どんな会社?】

機械による言語翻訳を主力にしている企業

医薬品業界をはじめとした専門性の高い言語を翻訳するBtoBメインみたいで

最近伸びているのが医化学金融IT法務分野での翻訳精度がプロの人間に近いAI翻訳機T-400

 

【決算】

B/S

三年間でとくに気になるのは29年度の無形固定資産の大幅増です。

これはM&Aによりクラウドサービス事業拡大をはかったための株式立会外分売による増資による純資産増加、その株式を使った株式交換による子会社化(4割ほどは株式譲渡による買収)で12億ののれんが発生したからみたいです。

結果的には30年度にクラウドサービス不振によりほとんどが減損処理されているので最終的な損益計算は12億の赤字(1214百万)とかなり悪手を取ってしまったようです。

しかし、同時に投資段階にあったニューラルネットワークによる翻訳機(T-400)の開発が想像以上のスピードで進んでるようで中期的目標であるプロの人間と同等レベルの機械翻訳の実現を2022までに遂げるという項目においてはより早い段階でできそうな流れです。

 

他の中期目標でいえばROE20、機械技術進歩による営業利益率20%からの完全機械化で50%という点については上記ののれんによるロスとかが痛い結果となってます。

 

P/L

売上自体は堅調ですが損益分岐点近いレンジでまだ安定感でいえば怖いかなーって感じです。

原価率46.9→44.7→45.8

固定費は率だとあまり有意性なさそうなので割愛

とはいえ、T-400への先行投資による固定費アップだったのでここからは回収段階に入ると思えば狙い目でしょうか。

人手を必要とするセグメントは流れを見るとやはり営利率15%前後が限界っぽいですね。

いかにAI翻訳の筋を通していくかが鍵っぽいので精度数値95%というのは期待できます。

まあ、AIってことはデータベースの蓄積が肝だと思いますがその間にビッグデータをもつ他の大手が専門性の高い翻訳市場に参入とかされちゃうと後発とはいえ怖いっちゃあ怖いみたいなのが一応の懸念点でしょうか。

 

【チャート】

決算インパクトでいえば今期の決算は赤字転換の影響で業績予想が無いのとなかなかの好調具合もあり直後のインパクトは大きめに見えます。

逆を言えば上がりにくいので買いでエントリーするにはタイミングが無いかなーという感じです。

材料をみるとJPXでのIR資料翻訳実験とかがありましたけどこれはけっこううれしい話ですね。うまくいけばかなりうまい案件なので期待はありますが

純資産14億に対しての時価総額200億というのは高成長産業だとしても割高すぎるなーという見解です。

現時点では利益の裏付けがないのもあるのでもう少し様子を見たいところです。

オプション取引について

 

はい、それでは先物に引き続きましてオプション取引です。

(以前の記事、先物についてはこちら

http://koniken.hatenablog.jp/entry/2018/10/13/044438 )

オプションも先物と同じように

指数などを商品として、一定期間内においてX円で買い(売り)ますという形になります。

しかし先物と大きく違うのが上記の売買ができるという"権利"を売買している点です。

それがどう違うかというと、先物の場合一定期間内(またはSQ日)に反対売買にてイグジットしなければいけないのに比べて

オプション保有者(ロング側)の場合、権利放棄ができるので必ずしも反対売買により決済しないといけないという訳ではありません。つまり、期限まで予想を外れた値動きをして損失を被る場合には権利放棄をして損失回避が可能ということになります。

 

●一定期間後に指数商品をX円で買える権利をコール

●一定期間後に指数商品をX円で売れる権利をプット

と呼び、プット・コールともにロング(買い)・ショート(売り)どちらからでもエントリーが可能なので

 

コールロング

コールショート

プットロング

プットショート

の4パターンでのエントリーが可能ということになります。

ロングポジションでは権利放棄による損失回避ができるので新規建て時に払うP円以外損失はありませんが、ショートポジションの場合ロング側の権利行使に従わないといけないため無限損失の可能性があります。なのでこちらは先物とおなじくマネーショートリスクがあるため証拠金(または追証)が必要になります。

 

厳密にオプション取引を文章化するなら

『金融指数などを商品として、一定期間経過後において権利行使価格X円で買う(売る)ことができる権利をオプションプレミアムP円で買い(売り)ます。』

という風になります。

 

SQ到達時点においての着地損益グラフはこうなります。

(SQ到達前でのイグジットは後程説明します。)

コール
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コールロングホルダーの場合はエントリー時にコールショート側の投資家にオプションプレミアムP円を払って権利を取得。

イグジット時点で原資産価格SQがX円を上回っていた(SQ>X)場合は権利を行使し差金決済による価格差利益を獲得できます。

式でいえば

(SQ-X-P)×取引単位×オプション枚数

 

逆にSQ<Xだった場合には権利を放棄し差損益は0

最終的にはグラフ斜線部の損失額を回避したことでプレミアム分が損失になります。

P×取引単位×オプション枚数=損失

 

コールショートホルダーの場合にはエントリー時にコールロング側から受け取ったプレミアムP円が利益となり代わりに権利を譲渡。

イグジット時点で原資産SQ>Xだった場合

コールロング側は権利を行使して利益とりにいきます。ショート側は権利を譲渡しているのでそれに応じなければならないためロング側の利益分と同等の損失を被ります。

式でいえば

(X-SQ+P)×取引単位×オプション枚数

 

逆にSQ<Xなら

ロング側は権利を放棄しますのでショート側に実際でていたはずの利益は0になります。

最終的にはエントリー時受け取ったプレミアム分が利益になります。

 

プット

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プットロングもコールロングと同じくプレミアムを支払ってエントリー、権利行使パターンがSQ<X、放棄がSQ>Xに逆さまになっただけです。式においてもXとSQの位置を入れ換えて計算し、放棄時はプレミアム分が損失となります。

 

プットショートも同様にロング側の権利行使時にはプットロングの利益額と同等の損失、放棄時にはプレミアム分の利益を得ます。

 

コールプットどちらのケースでもいえるのは

ロングホルダー対ショートホルダーのゼロサムゲームになる。

ショートは利益上限がプレミアム額なので利益幅がロングより激しく限定されている。

なので、ロングが権利を持っていることでSQ到達時点ではかなり不利な取引が行われることになる。

ってことですかね。

 

 

次にオプション取引を構成する各要素を1つずつ説明していきます。

対象商品は基本的に先物のように日経平均TOPIXなどの金融指数などと優良個別銘柄などもオプション取引ができるようになってます。

 

一定期間というのは先物のように限月が設定されておますが先物と違い毎月限月として設定されていますので各エントリーから最長で八年先までの期間内月刻みでの権利売買が可能です。

期間が満期まで達した場合、つまりは限月第2金曜日になったときには先物と同じくSQ値において利益がでるなら決済がされ損失を被るなら権利放棄がされます。

 

指数を売買できる価格X円のことを権利行使価格といいます。先物価格は自動的に算定されてたのに比べてこのXの数値は新規建ての段階で設定でき、原資産の現在価格から250円刻みで上下16段階ずつまでのレンジで自由に設定できます。

つまり、

原資産価格-250×16≦X≦原資産価格+250×16

という式になります。

満期が残り3ヶ月まで迫っている場合には上の式の250が125に変わります。

権利行使にあたって、一定期間内ならいつでも権利行使できるというアメリカンスタイルと一定期間経過後(SQ日)にのみ権利行使できるヨーロピアンスタイルの二種類に分けられています。

アメリカンスタイルは流動的なかわりに比較的割高になる傾向がありますが、基本的に日経やTOPIXオプションはヨーロピアンなのでSQまで権利行使は出来ません。

SQ前にイグジットしたい場合はプレミアム(P)差益のみを目的とした転売もしくは買い戻しによる反対売買になります。

式で表すと

ロングは{(イグジットP)-(エントリーP)}×単位×枚数=損益

ショートは{(エントリーP)-(イグジットP)}×単位×枚数=損益

というならばコール(もしくはプット)オプションプレミアムという個別銘柄の買いエントリーか空売りエントリーによるトレードという形になります。

 

 

権利の価格Pのことをオプションプレミアムといいます。オプションプレミアムの変動要因は主に5つ

●原資産価格

●権利行使価格

短期金利

ボラティリティ

●満期(SQ日)までの残り期間の長さ

により影響します。

オプションプレミアムは原資産価格を原点とした権利行使価格の絶対値である本質価値に金利ボラティリティ、残り期間から加味される時間価値を足し合わせて決定します。

 

仮に本質価値を下回ったプレミアムで取引がされていた場合には

本質価値-プレミアム=利益となりノータイムでキャピタルゲインを得られることになるのでプレミアムは本質価値以上になります。

例えば、原資産の現在価値150円の株式を将来100円のコールオプションがプレミアム40円で取引されてるとします。そのコールを買うのと同時にその株式を空売りしていた場合のキャッシュフロー

150【空売りによる現金収入】-40【プレミアム代金】=+110円

になります。そして将来100円で買うためにこのキャッシュから100万を預金した時のキャッシュフロー

110-100(預け入れによる支出)

=+10円

この取引による現時点での利益はノータイムで+10円になりました。

そしてオプション期間が満期まで到達したときの株式価格が権利行使価格100円を下回って80円になっていた場合

空売りをイグジット、権利放棄を行うことで

-80【売建買い戻し決済】+0【権利放棄】+100(1+金利←1%と仮定)【預金による金利収入】

=+21円

エントリー時の利益と合わせて+31円になります。

 

逆に株式価格が権利行使価格を上回り120円になっていた場合は

空売りをイグジット、権利行使を行うことで

-120【売建買い戻し決済】+120-100【権利行使】+100(1+金利←1%と仮定)【預金による金利収入】

=+1円

エントリー時の利益と合わせて+11円になります。

 

つまりプレミアム<本質価値の場合には

元手もなしで全くリスクを負うことなく利益を得られる。そして賢い投資家がこのチャンスを見逃すはずはありません。

割高な株価への空売り集中、割安なコールプレミアムへの買い集中で価格調整されていくという流れになるのでプレミアムは本質価値を下回らないわけです。

 

 

短期金利についてです

金利が上昇したと仮定しましょう。

そうなると現時点での運用益が増えるということになるので権利行使価格でコールするために必要な現時点元手資金が金利上昇分少なくて済むようになることによりコールロング需要が増える。ということでコールオプションのプレミアムは上がります。

逆にプットオプションの場合は将来プット権行使により受け取ることができる現金を現在価値に割り引くと金利上昇分だけ割安になってしまうのでプットロング需要が減る。ということでプットオプションのプレミアムは下がります。

金利下落の場合にはこれと逆のことがいえるでしょう。

 

ボラティリティについてです。

ボラティリティは確率変数における株価の平均期待値(トレンド)からの標準偏差(平均からのばらつきの幅)のことでして、この確率分布の特性を利用したチャート指標がボリンジャーバンドです。

チャート指標~ボリンジャーバンド~ - こにけんの投資備忘録

ざっくりいうと値動きが乱高下している銘柄ほどボラは高いよってことで、ボリバンの帯幅が広ければ広いほどボラティリティが高いということになります。

 

通常、ボラティリティはリターン幅とリスク幅が比例して拡がるのですが

オプションロングの場合、プットコールともに権利放棄による損失回避が可能なのでこの乱高下しているリターン幅だけ恩恵を受けられる強みがあります。

期待リターンが上がるということは需要も増えるので

プットコールどちらのオプションも需要増加によるプレミアム価格上昇が考えられます。

 

残り期間の長さについてです。

リスクオフレートにおいては時間をかければかけるほど運用利益は膨らむと考えられます。

例えば、銀行預金に2年預けるか8年預けるかのどちらが利息を多くもらえるかといえばわかりやすいと思いますが、期間の長さは金利による影響とよく似た傾向があります。

なので金利効果的な面ではコール側は期間が長いほど需要増、プットは需要減によるプレミアム変動が起こると考えられます。

しかし、期間の長さは他にもボラティリティに影響を与えます。

1日の値動きより1年の値動きの方が幅は明らかに大きいですよね。なので、期間の長さはボラティリティ的な面ではプットコールどちらとも需要増が見込めるということになります。

総合的に考えると期間の長さによるプレミアム変動は

 

コールの場合は需要増によるプレミアム上昇

プットの場合は金利的な面での下落要因、ボラ的な面での上昇要因を包括的に加味した変動を見せる

と考えられますね。

 

 

オプションを利用した投資戦略

●ターゲットセリング(上昇予想ヘッジ)

オプション対応個別銘柄(株式など現物があるもの)を現物とコールショートで持ち行使価格Xを現物で売り抜けたいと考えている価格に設定する。

SQ到達時

SQ>Xなら

コールロング側は権利行使する。それに対して現物を受け渡し(現渡しによる決済)、代金X円を受け取ることで売りたいと計画していた価格Xで現物をイグジットできたことになる。SQ-X分の値上がり益は得られないが代わりにプラスでオプションプレミアム分の利益が上乗せされる計算になる。

SQ<Xなら(おもったほど上がらなかった場合)

コールロング側は権利放棄する。なのでオプションは無効となりこちらには期間内に思ったほど上がらなかったが少しは上がっている現物とオプションプレミアムの受け取り益が残る。

 

●プロテクティブプット(下落予想ヘッジ)

先物による下落ヘッジと同じようにプットロングによる空売り相殺を狙う方法。先物との違いは先物ショート後、予想に反して価格が上昇した際に生じる先物損失と現物上昇による利益が相殺される可能性をプット権利による損失回避機能で無くしてことです。仮に値が上がってしまった場合には権利放棄をしてプットオプションを無効にすれば現物上昇益だけ恩恵を受けられます。

しかし、この方法ほ問題点がありまして

現在価値に付随して自動的に決まっている先物とは違って自分で設定するXを見誤ってしまった場合にヘッジがうまく機能しない点と

下落局面のヘッジ需要増加によりプットプレミアムが割高になる可能性がある点です。

 

なので先物による売りヘッジ枚数を市場動向に合わせて随時調節することでヘッジ圧を変えて同様の機能を持たせるダイナミックヘッジなどもあるみたいです。

 

●ロングストラドル(ボラティリティ上昇予想)


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同じ原資産のオプションをコールロング、プットロングでなおかつ同じX(現在価格に近い値に合わせて設定)でポジションを持つことで画像点線のようなグラフが形成され、二つを合成した結果的なポジショングラフが実線になります。

つまり、ボラティリティが激しくなり現在価格(≒X)から大きく乖離すると予想できるが上昇か下落か方向性が掴めていない場合にはこのポジションをつくり上昇下落を予測できずとも値幅変化での利益をとろうという戦略です。

●ショートストラドル(ボラティリティ下落予想)


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反対にボラティリティが下落し現在価格からSQまでの間に動かなそうと予想した場合にはプットショート、コールショートポジションを合成してショートストラドルを作ります。

こうすることで値動きが微弱なもので(コール+プットの)合成プレミアム価格を上回らなかった場合には利益がでます。

しかしながらショートストラドルはグラフをみてもわかるように損失リスクが非常に大きいため注意が必要です。

先物取引について

どうも、本日も日経は弱くはありましたが昨日の若干リバって感じでしたね。Dead cat bounceなんじゃないかみたいな声もありましたがとりあえずあげたことはよかったんじゃないでしょうか。

それと同時に本日第2金曜日はSQなので先物、オプションのひとらのツイートなども流れてました。

実際よくわかってなかったのですこし勉強して参りました。

 

まず先物から

日経225やTOPIXなどの指数を商品とし、一定期間内にX円で買い(売り)ますよという契約をする取引でして

指数などは商品としての実体がありませんので反対売買によるイグジットには差金決済を用います。差金決済の解説をざっくりしますと、

 

例えば日経225先物価格が21500円のときに買い建て1枚でエントリーし、半年後22000円のタイミングでイグジットするとします。

(22000-21500)*1000(取引単位)*1枚=50万

手数料とかは無視して50万の利益がでました。

逆に売り建てからのエントリーになると

(21500-22000)*1000*1枚=-50万

売り建ての場合には50万の損失になります。

指数を商品にしているということは現物として譲渡するものがないので、この差額の損益金額を支払う、もしくは受け取ることで決済を終了させるのが差金決済です。

 

先物取引の元々の機能は将来の価格変動リスクを抑えるために小麦や鉄鋼などの原料を現時点価格で確保しておくというリスクヘッジがメインでしたので産油国の生産調整や地政学リスクによる変動がある原油やゴールドなどの現物先物にはこれが当てはまりますが金融指数はあくまで派生系なのでこういった形になっているようです。

 

 

先物価格X円は原資産価格を配当と金利の兼ね合いで差し引いた価格になります。

なぜ配当と金利が関係するかというと

先物売り建て(Short)ポジションの場合、現時点での現物保有ポジションと比べて配当金を受け取れるかどうかの違いが生まれますが株価には配当分の価値も折り込まれているので先物の方が割高になってしまいます。

先物買い建て(Long)ポジションの場合、現時点で現物が欲しいがために資金を借り入れて買ったとしたら(=信用取引時)金利がかかるという差がうまれるので先物のほうが金利分割安になってしまいます。

なので先物価格は現時点の原資価格を元に金利をプラス要因、配当をマイナス要因として調整され算定されるようです。

 

 

一定期間内というのが3月,6月,9月,12月と3ヶ月ごとに限月が決められていて、さらに期間年数が決まってます。

6,12限月は8年先まで

3,9限月は1年半先までを期限としてまして

限月の第2金曜日の直前営業日が最終取引期限となってます。

この期間が経過するまでにイグジットされなかった場合には特別清算指数(SQ)にて強制的に反対売買がされます。

このSQ値は限月第2金曜日の各指数先物を構成する銘柄の始値をベースにして算出されるのを基本としているみたいです。

日経平均先物の場合、第二金曜の日経平均始値がSQ値として適用され先物のポジションを切られるということですね。

 

先物取引では証券会社が仲介として取引がされるので当事者のマネーショートのリスクを証券会社が請け負っている形になっています。そのリスク補填のために投資家はポジション額に対して一定率の証拠金を支払う形になっております。

裏を返せば証拠金以上の金額での取引が可能なのでレバレッジをかけられるということになります。

しかしながら含み損が膨らんだ場合には証拠金の評価額も毀損され必要な証拠金維持率に届かなくなると、追証を支払って補填しなければいけないのでレバレッジを掛ける場合はこの点にも注意が必要です。

 

先物でのリスクヘッジ活用

前提条件として十分に分散された多数銘柄をポートフォリオに持つ大口投資家がいたとします。

●買いヘッジ

相場上昇を予想して個別銘柄を買い集めたいのですが、大口資金をそのまま市場にドカンと投入したらそのインパクトから値上がりしてしまい、思った値段で買い集められなくなってしまいます。

ゆっくり買い集めるとなるとその間の資金はキャッシュポジになり相場上昇の恩恵を受けられません。

なのでここで大口資金で指数先物(日経先物)をロングで持ちます。

先物は未来目線の取引なので市場インパクトに関係なく資金投入できます。

そして先物ロングを少しずつ売って、市場インパクトを与えないようにゆっくりと個別銘柄を買い集めていくことで、買い集め終わるまでは先物の上昇利益もとりつつ欲しい価格・ロットで個別銘柄をポートフォリオに組み入れることができます。

 

●売りヘッジ

相場下落を予想して値下がりリスクを避けたい状況ですが、大口なので多数の銘柄を逃がすための売却コストが多くかかってしまいます。

そこで指数先物をショートで持つことでクロス状態をつくります。その後読み通り相場が下落した場合、先物空売りによる利益でポートフォリオの値下がりによる損失を相殺することができます。

(前提条件のよく分散されているポートフォリオ≒指数の値動き、というのがミソ)

 

個別銘柄でも現物と信用取引による空売り保有比率コントロールによってヘッジが可能です。

それを利用した優待配当目的のクロスポジションによる権利確定日またぎでノーリスク権利取りが流行ってますが、市場のプレーヤーの多くが同じことを考えて行動した場合に貸し株供給不足による逆日歩が発生して優待配当額よりかなり高い手数料を支払ってるケースがけっこう多いのでお気をつけを笑

【銘柄調べ】7718 スター精密

どうも、こにけんです。

本日は米市場が今年三番目の大きな下落で、日本市場も日経-1000円というかなりの下落でした。寄りから大抵の銘柄が窓開けて下がってたので昨日調べて決算よかった竹内製作所を寄りから買って一時間くらいでリバだけ利益抜いて寝てました。結果終値も下落のまんまでしたけど某煽り屋銘柄のテリロジーがかなりリバとれそうでしたねー。とはいっても竹内みてたので自分がみたときには入るタイミング掴めなかったんでやめたのですが、、、

あとはドンキのユニー材料がこんなにかってくらい上がってました。あの地合いの悪さで余計に資金流れてきたかなって感じですけど。

 

というわけで、本日も決算よさげだったスター精密について調べました。

【どんな会社?】

精密機械部品の製造販売

精密機械工作機械の販売

POSレジ等のプリンター機器

がメインでして、グローバル展開しているので売上と生産高ともに8割が海外という会社です。

精密機械といえば医療機器、自動車、IoTやキャッシュレスなどの政策テーマにも関わるものも多いので今後の景気次第ではかなりの追い風も期待できるのではないでしょうか。

 

【決算】


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売上はグローバル展開している輸出企業なのでやはり為替レートの影響が大きいようで、H29年度はかなり落ち込んでますが去年度は先進国の景気回復の追い風で売上利益回復してますね。

BSをみると29年度決算時に固定負債が不自然に増えて純資産が減ってます。流動負債は買掛金が売上に比例していくのでわりと変動はあるのですが固定負債にはなにかしらの理由がある場合が多いです。

その理由がこのタイミングで新株予約権付き社債を発行して、その調達資金を利用した大規模自社株買いを行ってます。

恐らく自社株買いによるROE改善、EPS改善、配当など既存株主への配慮も行いつつキャッシュも確保したいという意味合いでしょうかね。

実際次の年度の投資キャッシュフローが跳ね上がってますので今期にそれが織り込まれていくのでしょうか。

新株予約権付きの社債は株への転換が可能な代わりに金利コストが安いのでこれを選んでいるみたいでして、このタイミングで投資資産にいた静岡銀行、みずほの株式を売却してます。

このことから借入での調達はあまりないよという姿勢が伺えますが短期借入は25%拡充していますので長期的負債を減らして株主へのメリットを増やすのが狙いの一点かと。

PLはセグメント別から見ていきますと

7割は工作機械販売

2割がPOSプリンター関連

残りが精密機械部品販売といった比率になってます。

生産拠点は日本、アジアに4拠点ほどでのこり欧米の子会社は販売機能をになっています。

企業のコンセプトが高付加価値、人材コストと輸送コストの最小化ということで全社一人あたり年収も会社規模とくらべ300万弱と抑えめなのはアジア生産拠点による人件費削減などの背景でしょうか。

 

各数値の三年推移

原価率61.6→63.0→63.4

販管費27.8→29.6→26.4

営利率10.5→  7.4→10.2

為替レートに依存はしますが10%前後で利益が見込める傾向

 

盛衰の流れは昨日調べた竹内製作所と大体同じですが資産における売上規模および利益は竹内製作所のほうが大きいようです。

しかし建機と精密機械で比較すると将来的な市場拡大は精密機械系の方が大きいと考えられますので成長性に期待といったところでしょうか。

 

【チャート】

2015年6月からざっくりといった流れは

1Q決算嫌気されてそこを天井に下落

そこから予想業績まあまあ下方修正で2016年2月期は下降トレンド

2017年2月期は大規模自社株買いなどもあるのですが2Q下方修正がまた行われてるのに謎の上昇トレンドが始まってますが80億調達してそのうち50億つかって自社株買うよってのはたしかにインパクトはでかいですね。

2018年2月期に2Q3Q連続で上方修正で火柱上げてチャートが天井を迎えてます。

いまは一段下げたところでボックス相場って感じですが今期も1Qと昨日で上方修正二回やってますが修正幅が今回小さいので大した上げはないのではと思います。なので狙うとしたら数日後に安いとこでリバ抜いて終わりみたいなことができればいいかなーと思いますけども…予想が当たらなそうな気がします笑

自社株なしで時価総額は700億くらいでまあまあ妥当なラインではありますが価格帯出来高みても2000円レンジで揉んでからあげそうなので波に乗れたらおいしいかもですね。乗れたら。

地合いも悪いし日足でみたら今日の位置からもう少し落ちてきそうですので暫く様子見でいってみます。

※決算グラフ説明

 

どうも、こにけんです。

そういえばなにも説明がないまま決算書グラフをあげてたなーとおもってここにとりあえず説明を書かせていただきますね。



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まず基本的に僕は三年前の本決算から遡ってグラフを作ってまして、左から3期前、2期前、前期の決算短信に載ってる数字を打ち込んでグラフにしてます。

決算短信読んだだけだと規模が分かりにくいと言いますかイメージがつかなかったのでツイッターで流れてきたこういうやり方を参考にして始めてみました。

ざっくり分けると各年4本の棒グラフがあるのがわかると思うのですが、

 

左2本が貸借対照表(BSバランスシート)

右2本が損益計算書(PLプロフィットロス)

 

になってます。

BSの

右グラフが調達してきたお金がどこからきたのか

左グラフがそのお金を何に使ったか

を表してまして

左グラフの分類は上から順に

流動資産(現金及び売掛金や在庫など1年以内に現金化できるもの):水色

●有形固定資産(土地や建物、機械備品など形のある資産):薄青

●無形固定資産(ソフトウェアや企業買収の際ののれん):濃青

●投資資産(提携関係強化などのために企業が保有してる証券など):薄黄(このグラフだと小さくて見えない)

 

右グラフは上から

●流動負債(仕入れの際の買掛金などの1年以内に返済されるもの):薄橙

固定負債(銀行からの長期借入や各種引当金などの1年以上返済にかかるもの):濃橙

●純資産(資産-負債、返済しなくていい調達金なのでつまりは自己資本):緑

 

次にお隣PLなのですが、ほんとは売上高は右に来るみたいですけど僕は左にしちゃってました笑

左に売上高があって

右グラフは上から

●売上原価(原料費などの商品を売るたびにかかる変動費用):薄赤

販管費(人件費や借地の賃料など商品を売らなかったとしても掛かる固定費):黄

●営業利益(売上高から上2つの営業費用を引いて余ったお金):緑

本当は営業外損益特別損益法人税やらも合計して純損益・包括損益がでるまでが損益計算書なのですが、見映えが悪いのと実質的な営業能力をグラフ化したかったのでその辺はカットしています。

でも、企業によってはそういった部分も含めてグラフ化しないと営業利益はでてるのに特損で赤字とかもあるので難しいっちゃあ難しいところなのですがそのへんは文章にてって感じでしょうか。

 

こんな感じですかね。拙い説明で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。