こにけんの投資備忘録

投資の事を1ミリも知らない初心者が株式投資してみた。

先物取引について

どうも、本日も日経は弱くはありましたが昨日の若干リバって感じでしたね。Dead cat bounceなんじゃないかみたいな声もありましたがとりあえずあげたことはよかったんじゃないでしょうか。

それと同時に本日第2金曜日はSQなので先物、オプションのひとらのツイートなども流れてました。

実際よくわかってなかったのですこし勉強して参りました。

 

まず先物から

日経225やTOPIXなどの指数を商品とし、一定期間内にX円で買い(売り)ますよという契約をする取引でして

指数などは商品としての実体がありませんので反対売買によるイグジットには差金決済を用います。差金決済の解説をざっくりしますと、

 

例えば日経225先物価格が21500円のときに買い建て1枚でエントリーし、半年後22000円のタイミングでイグジットするとします。

(22000-21500)*1000(取引単位)*1枚=50万

手数料とかは無視して50万の利益がでました。

逆に売り建てからのエントリーになると

(21500-22000)*1000*1枚=-50万

売り建ての場合には50万の損失になります。

指数を商品にしているということは現物として譲渡するものがないので、この差額の損益金額を支払う、もしくは受け取ることで決済を終了させるのが差金決済です。

 

先物取引の元々の機能は将来の価格変動リスクを抑えるために小麦や鉄鋼などの原料を現時点価格で確保しておくというリスクヘッジがメインでしたので産油国の生産調整や地政学リスクによる変動がある原油やゴールドなどの現物先物にはこれが当てはまりますが金融指数はあくまで派生系なのでこういった形になっているようです。

 

 

先物価格X円は原資産価格を配当と金利の兼ね合いで差し引いた価格になります。

なぜ配当と金利が関係するかというと

先物売り建て(Short)ポジションの場合、現時点での現物保有ポジションと比べて配当金を受け取れるかどうかの違いが生まれますが株価には配当分の価値も折り込まれているので先物の方が割高になってしまいます。

先物買い建て(Long)ポジションの場合、現時点で現物が欲しいがために資金を借り入れて買ったとしたら(=信用取引時)金利がかかるという差がうまれるので先物のほうが金利分割安になってしまいます。

なので先物価格は現時点の原資価格を元に金利をプラス要因、配当をマイナス要因として調整され算定されるようです。

 

 

一定期間内というのが3月,6月,9月,12月と3ヶ月ごとに限月が決められていて、さらに期間年数が決まってます。

6,12限月は8年先まで

3,9限月は1年半先までを期限としてまして

限月の第2金曜日の直前営業日が最終取引期限となってます。

この期間が経過するまでにイグジットされなかった場合には特別清算指数(SQ)にて強制的に反対売買がされます。

このSQ値は限月第2金曜日の各指数先物を構成する銘柄の始値をベースにして算出されるのを基本としているみたいです。

日経平均先物の場合、第二金曜の日経平均始値がSQ値として適用され先物のポジションを切られるということですね。

 

先物取引では証券会社が仲介として取引がされるので当事者のマネーショートのリスクを証券会社が請け負っている形になっています。そのリスク補填のために投資家はポジション額に対して一定率の証拠金を支払う形になっております。

裏を返せば証拠金以上の金額での取引が可能なのでレバレッジをかけられるということになります。

しかしながら含み損が膨らんだ場合には証拠金の評価額も毀損され必要な証拠金維持率に届かなくなると、追証を支払って補填しなければいけないのでレバレッジを掛ける場合はこの点にも注意が必要です。

 

先物でのリスクヘッジ活用

前提条件として十分に分散された多数銘柄をポートフォリオに持つ大口投資家がいたとします。

●買いヘッジ

相場上昇を予想して個別銘柄を買い集めたいのですが、大口資金をそのまま市場にドカンと投入したらそのインパクトから値上がりしてしまい、思った値段で買い集められなくなってしまいます。

ゆっくり買い集めるとなるとその間の資金はキャッシュポジになり相場上昇の恩恵を受けられません。

なのでここで大口資金で指数先物(日経先物)をロングで持ちます。

先物は未来目線の取引なので市場インパクトに関係なく資金投入できます。

そして先物ロングを少しずつ売って、市場インパクトを与えないようにゆっくりと個別銘柄を買い集めていくことで、買い集め終わるまでは先物の上昇利益もとりつつ欲しい価格・ロットで個別銘柄をポートフォリオに組み入れることができます。

 

●売りヘッジ

相場下落を予想して値下がりリスクを避けたい状況ですが、大口なので多数の銘柄を逃がすための売却コストが多くかかってしまいます。

そこで指数先物をショートで持つことでクロス状態をつくります。その後読み通り相場が下落した場合、先物空売りによる利益でポートフォリオの値下がりによる損失を相殺することができます。

(前提条件のよく分散されているポートフォリオ≒指数の値動き、というのがミソ)

 

個別銘柄でも現物と信用取引による空売り保有比率コントロールによってヘッジが可能です。

それを利用した優待配当目的のクロスポジションによる権利確定日またぎでノーリスク権利取りが流行ってますが、市場のプレーヤーの多くが同じことを考えて行動した場合に貸し株供給不足による逆日歩が発生して優待配当額よりかなり高い手数料を支払ってるケースがけっこう多いのでお気をつけを笑