【銘柄調べ】3953 大村紙業
どうも、こにけんです。
本日も銘柄調べやってきました。
今日のストップ高銘柄は昨日からの2連続ストップ
大村紙業 1386円 +300円(+27.62%)
【どんな会社?】
段ボール製品とラベルの製造から手掛ける会社で
関東、近畿に中小規模の拠点をいくつか持っているようです。
株式構造も基本的に取締役大村氏が過半数をもっていそう。
【ストップ高材料】
あまり明確な情報とはいえないですが、アマゾンによる段ボール需要増加による影響と製紙大手である王子HDが段ボール原紙と製品の値上げを発表した理由で段ボール関連株が注目されているようです。
それと昨日のニュースで災害被災地の避難民への段ボールベッドを計画だのなんだのってのも見ましたかね。
元々動きが仕手っぽいのも追い風となっているようにも思います。
【決算】
いつも通りグラフ左がBS、右がPLです。
最新1QはBSを省略して純資産のみ出してます。
純資産比率が高く70%弱と安定してますがROEが3~5%とうまく稼げていないのが気になるところですかね。
製造所の規模が中小気味なのもあり固定資産を持ちながらも流動比率は3周辺と高水準で潤沢なキャッシュを持っている模様。(ROEとの相関性的な意味でもここはポイントか?)
次にPLです。
売上、利益の各数値を見ますと経年変化にばらつきがある様子。
売上成長率と利益成長率の乖離
H28では売上+3%→利益系+15%
H29では売上ー4%→利益系+30%
H30では売上+2%→利益系ー40%(前年比)
H29の営利率が高かった等の理由から内部の費用管理のばらつきが見られる業態であると予想。
三年+1Qの営業実績を見ますと
原価率(%)
72.5→69.5→71.7→72.8
固定費率(%)
21.8→22.5→22.7→22.1
営利率(%)
5.7→ 8.0→ 5.6→ 5.1
とH29年度の原価率、特に原材料費が寄与しているのがわかります。
なので今回の原材料費値上げによる製品価格引き上げが市場に及ぼす影響次第では利益率を伸ばすのでは?
キャッシュフローの特徴は
つねに安定したフリーキャッシュフローを確保している。
財務キャッシュフローはリース費用と配当金のみで借入金による変化がない。
ということでしょうか
財務については流動比率と潤沢なキャッシュがあることからみても借入金の必要がない盤面なのが理由かなと思います。あとは配当金が一律になっているので利益比例型ではないという点も特徴ですかね。
【チャート】
特筆すべきは2018年1月の急騰からの流れでしょうか。
各決算期タイミングから時価総額をみても
H28年期25億
H29年期29億
H30年期77億
現在ストップ価格にて56億
と異常な急騰が見られます。その1月の最高終値から計算したら180億まで跳ねてますね。
気になるのは急騰以前の話ですが安定した利益を稼いでいたがPBRが0.6弱と低水準な点です。
多分ですが売上の成長率が低いのとROE、その他テーマ株への資金流入とか日経のバブル期とか色々考えられる理由はありますね。
話を戻しますと、1月の急騰はニンテンドースイッチのニンテンドーラボによる段ボール相場が始まったことだろうと思います。
某有名煽り屋の方がしきりにツイッターって煽っている点からもいわゆるイナゴタワーが形成されたんだろうなーって感じです。
そこからタワーがぼろぼろと崩れていく間に仕手株化したのかなというチャートの動きです。
日足でみると平均線を越えそうなところででかい柱が立ち、その後日窓開け始値でギャップダウンでの急落。これが繰り返されているのは
売り逃げられなかった勢による上値の重さ
平均線ブレイクの心理を逆手にとった大口のチャート作り
とかの要素を感じます。
また煽って来ているのでここはあまり触りたくない印象ですかね。
過半数を経営者がもってるとなると相場操縦するための必要額も少ないはずなので自分にはけっこう難易度高そうな…。