損切りについて
どうも、こにけんです。
今日は米国債の逆イールドカーブについてとか結構話題にあげられてましたね。
ざっくりいうと短期利回り>長期利回りの状態で長期的な先行きに陰りが見えると言えるので市場暴落の警戒でてきたって感じです。
金利=時間的価値とするなら普通は長期の方が利回り高くなるはずなのでこれはなかなか怖いニュースなのではないでしょうか。
というわけで下落リスクが強くなっているので「損失」をテーマに考えてみます。
基本概念として人間は損失を嫌うわけでして、限界効用逓減則はプラスのときに成り立つ法則でマイナスのときにはあまり当てはまらないです。
市場も上昇の勢いより下落の勢いの方が圧倒的に強いです。
投資が利率(パーセンテージ)でストックを増やしていくルールのゲームである以上、損失と利益は同率であっても同価値ではありません。
この表は元の資産を100%としてX%の損失を被ったときの資産残高と元の資産額に戻すために必要な利益率です。
損失が-1.00%の段階ですでに取り戻すためには+1.01%必要で損失額が増大するほど取り戻すのは難しくなります。
逆のパターン(利益→損失)を見てみましょう。
当たり前ですが同様に損失の方が率は低いので得するよりも損する方が簡単です。
つまり延々と+1%→-1%→+1%→-1%...と同率で損益を繰り返していったとしても資産は1サイクル毎に少しずつ(1%の場合、1.01*0.99=0.9999つまり-0.01%/サイクル)減っていくから損失率を限定した立ち回りをしていかないといけないわけです。
「損失を小さくし、利益を大きく育てる」という概念を掘り下げて考えるとこんな風になりますかね。
損切りができずに塩漬けとかになる前に早めに損切りしないと資金拘束の機会費用だけじゃなく取り返す労力も一層増えてくというのを戒めて機動的なトレードをしていきたいものです。
利率でライン設定するのをルールにして機械的な損切りするとしてどのへんが許容できるかですが、
-3%だと必要利益は3.093%
-4%→4.167%
-5%→5.263%
このくらいなら乖離もまだ小さいので許容できる範囲でしょうか。
損切りラインが浅すぎると一瞬の掘り下げからの急騰するパターンのとき掘り下げで損切り引っ掛かって置いてかれるとかはありそうですが、上がるか垂れるか見極めがしっかりできないうちはこれでやった方が勝てなくても大負けはしないのでいいのかなーという見解です。
逆に言えば勝率50%だとしても利益率>損失率の幅をキープしつづけることができれば大きく利益も取れるわけで仮に利益率3%損失率2%(%/日)としてざっくり計算すると
365*5/7-20=240(祝日を20日としたときの年間平日数)
1.03*0.98=1.0094(1サイクル利益率+0.94%)
1.0094の120乗=3.073
常にフルで資金使ってる仮定の完全なる机上の空論ですが3%-2%の1%差でも年間で三倍いく計算になります。
だからこそ同量の労力では利益を取りに行くより損失を限定する方が旨味があるのかなと思います。
こういった理由もあって人間は損失を嫌うのかもしれませんね。
自分用にサイクル損失も足して10%まで細かく計算したやつおいときます
こうやってみると(x+a)(x-a)=x^2-a^2の公式なので
サイクル損失は(a/100)^2(%)になってますね。
二次関数なのでaの数値は大きくなればなるほど損失が極めて有利になるので損切りラインは浅い方がいいという認識ができますね。
では!