信用取引について
どうも、こにけんです。
最近出来高の上がる銘柄を追ってるうちに空売りや建玉に対する規制などが触ってる銘柄にも結構出ているので、今一度おさらいをしておきます。
初めて聞いたときは自分もこんな風に思ってました。ですがこれはちがくて
信用取引はレバレッジをかけた取引でして通常の場合、必要資金の30%があれば証券会社から70%分を借入れてポジションを取れます。
それよりも重視したいのは貸借銘柄では空売りができる点です。
資金を借りるのではなく株式を借りて売りから入れるのは下落場面でも利益を取れるということなので買い目線のみと比べてかなりの機会損失を避けることができるのは大きいです。
あと性質として信用取引は半年で決済までしないといけないので、現物買いと違って将来的(半年後まで)にエントリーポジションとは逆方向への圧力になるわけです。
信用取引は比較的短期的な値動きを追う手段として使われるのと、レバレッジでの元手以上のパフォーマンスを出せる。
ということはつまり
短期乱高下相場を作るから値幅がとれるという特性を持つ話題銘柄にハマった手段なわけです。
相場も過熱するのでこういった過熱対策として
●空売り規制
●売り禁
●増し担
という仕組みがあります。
空売り規制は前日終値から10%以上下落した瞬間から翌日大引けまで50単元までしか売り建てが出来ないですよという規定。
売り規制をする前段階で日証金、JPXが「注意換気銘柄」として公表しています。
売り禁は規制を行っても売りが収まらず貸し出せる株がピークに達したら発動。それ以降の新規売り建てが一切禁止されます。
基本は引け後に発表されるが、緊急を要するときには昼休みに発動するときもある。(昼禁)
これは昨日昼禁があったアクトコールのチャートです。
5分足で見るとそこまで急激な変化はみられませんが、、、
こちらの日足でみると出来高の上がり具合がえげつないですね。材料相場で三連ストップ高からの三空叩き込みとか意識で売りが激増したのかなーという感じです。
もう一度5分足チャートをみますと
昼禁後一回大きく上げてから急速下落してます。
恐らくこれも空売り禁止になったことで出来高減からの値幅終了が予測され元々空売りでもってた人達が決済のため買い戻したため上がったのかと考えられます。その後みんな手仕舞で活況も衰えていくことで暴落みたいな流れでしょうかね。
売り規制、売り禁は効力が発揮されてる間は出来高減によるプレーヤー閑散化があるのでこんな値動きをするって捉えてます。
のこりの1つ増し担は信用取引が過熱して価格が移動平均から大きく乖離し売り残、買い残が上場株式全体を占める割合が大きくなりすぎたときに発動されるもので、前述した担保30%の割合が過熱段階に応じて20%ずつ増される仕組みです。(50%,70%,90%)
増し担の前段階で日証金、JPXが「日々公表銘柄」として通常毎週発表される信用残高を毎日公表してます。
これもレバレッジを縮小するため出来高減効果があるので同じように市場への冷やし水になります。
あとは規制とは違いますが制度として
●逆日歩
●追証
とかも挙げておきます。
逆日歩とは空売り需要増により証券会社が安定的に貸し株を調達できる範囲を越えた場合、機関投資家に株を借りて調達します。この機関投資家から借りるときの上乗せ賃料を逆日歩と呼び、
特にこの逆日歩が話題に上がるのは優待クロスのときです。高い確率で予想される権利落ちでの株価下落分を空売りで相殺することで値動き関係なく優待タダ取りができるテクニックですが、多くのプレーヤーが同じように行うと需給バランスの関係で逆日歩が跳ね上がりむしろ損をするってオチが頻繁に見られます。
最近だと吉野家の3000円食事券を逆日歩8000円で獲得みたいな末路もあるので注意です。
追証は建て玉の評価損により含み損が拡大すると、元々差し入れてた証拠金が毀損され維持率30%を下回った場合に維持率を満たせるだけ追加で差し入れないといけないものです。
(建て玉エントリー価格×必要維持率)<(差し入れ証拠金-含み損)
のような式で表せますかね。
まとめますと、デイとか投機でやる場合こういうガイドラインはチェックしておいて損はないかなって思います。昼とか大引け後とかのルーティーンチェックに入れた方がいいかもしれませんね。