【銘柄調べ】3391 ツルハHD
どうも、こにけんです。
昨日の決算後拾ったウエルシアですがひげまで落ちてスタートしましたので即切りました。明日そのへんの反省まとめます。
てなわけで、ウエルシアの同業他社について調べて違いをみてみよーかなということで本日はツルハホールディングスです。
【どんな会社?】
北海道、東北地盤のドラッグストアー運営企業
元々一位だったツルハとウエルシアの時価総額が入れ替わったみたいなニュース昨日ありましたね。
規模でいえば全国展開とタイに出店しているレベルの大きなドラッグストアーです。
こちらもイオンが株式の12%を保有してます。
ざっくりみると
九州のコスモス薬品
西のウエルシア
北のツルハ
東京は激戦区みたいな感じでしょうか。
【決算】
ツルハ
ウエルシア
規模をみるとウエルシアと近い形です。
違いを探っていくと
まず流動資産の多さ、ツルハは2年前まで流動資産に有価証券がなかなかの額で12%ほど計上されていて短期的な信託運用をしているみたいです。
なぜ運用をしているのだろうかとも思いますけど、儲けられるなら本業に回すべきでしょうし福利厚生的な意味で従業員用の積立資金などの制度として必要なのでしょうか?
このためか純資産の評価差額の部分に150億以上ストックがあるため純資産比率は多くなりますが、株主資本比率でみると二者にそこまでの差は無いようです。
あとは提携的な意味でも同業他社等との関係維持のための投資資産が多くあるためウエルシアの倍ほどになってますね。
PL比較です。
ツルハ三年推移で、
原価率 71.7→71.0→71.4→1Q決算71.8
販管費率 22.4→22.6→22.7→1Q決算22.3
営利率 5.9→ 6.4→ 6.0→1Q決算 5.9
ウエルシア
原価率 71.6→70.5→69.8→2Q決算70.1
販管費率 24.8→25.6→26.1→2Q決算26.1
営利率 3.6→ 3.9→ 4.1→2Q決算 3.8
と、ツルハは原価率が高い(安売り)けど販管費を抑えてる分利益率がいいということになります。
なにが違うかというと差が大きいのは人件費じゃないでしょうかね。
有価証券報告書から得られるデータだと
三年推移従業員平均年収(万)
ツルハ
708.6→743.0→709.2
ウェルシア
868.5→984.7→973.9
単純に給与と従業員を割っただけですが差はけっこうでてるので実際とのブレはあるにしてもこの違いは有意なのでは?と考えられます。
だからこその人事制度変更なのかなーというように別の視点からみるとまた違った発見があって面白いですね。
あとはコンセプトの違いというものを感じたのは
ツルハ
地方ドミナントで展開、プライベートブランド強化とeコマースの優位
→田舎ターゲット
ウェルシア
24時間営業店舗展開注力。食品やオンラインショッピングプリカなどの商品幅拡張
→人工密集地域ターゲット
みたいなのを決算書みてて感じました。
大阪、北海道と発祥の違いから生まれるスタイルなのかもしれません。
人口過密地域ほど人件費はあがるだろうし、深夜市場開拓となればより上がるのでなるべくしてなったようにも考えられますが。
【チャート】
現在割高圏から期待値下回った決算で一段下げという形。
H29年の成長が強かったのが期待されて上げていった分、今回本決算悪くはないものの予想を裏切らないレンジでの成長だったから利確もしくは失望での売り優勢みたいな流れでしょうか。
時価総額は6000から7000億あたりで推移。大きい企業なのと月次報告があることで材料可能性としては多いので短期間での取引が狙えるようにも感じます。
直近1Q決算も順調ではあるが上抜けなそうなレンジでの達成率だが売上の昨年比20%越えは2Qについてきそうなもので少し期待。
ツルハとウエルシアのコンセプトの違いが政策とかとの兼ね合いでどう動くかにも注目でしょうか。