こにけんの投資備忘録

投資の事を1ミリも知らない初心者が株式投資してみた。

【銘柄調べ】5271 トーヨーアサノ

 

どうも、こにけんです。

本日はスキャに挑戦してみようと思い2銘柄やりました。

一個目は記事にもしましたが失敗し、それを踏まえて後場に他の銘柄でやったのですが後場出来高だとボラがなく上値も重いのでほぼ同値の損切りというなんともいえない結果でした、、、。

 

というわけで銘柄調べです。

本日ストップ高になったのは、

トーヨーアサノ  4455円  +700円(+18.64%)

 

ストップ高材料】

 

昨日の引け後に中間、通期の上方修正発表がありました。

その修正幅が大きく

売上75→88.7

営利  3→11.2

通期では

売上150→162

営利 5.2→13.5(単位:億)

というのを好感してのストップのようです。

 

【どんな会社?】

 

コンクリート加工建材製造メインでして

 

1.ビル等に用いられるコンクリートパイルという建築の基礎になる建物を支える大きな杭

 

2.コンクリートセグメントという地下施設の内部構造建材

 

3.それらをはじめとした工事

の3事業を柱としている企業です。

売上高比率は

1.→40%超

2.→12~20%ほど

3.→33~39%

 

2.の事業はほとんどの売上寄与がJFE建材への納品で、大型プロジェクト案件(リニアかな?)

 

コンクリートパイルの技術優位性を持っていて通常のビル用パイルより2~4倍の強度を誇るものを作れるのとさらにそれよりも強度の高いパイルの実用化もしているのが強み

 

【決算】

 


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いつもにならって左がBS、右がPLです。

いままで見てきた企業とは少し違ってBSとPLの大きさが同じくらいですね。

営業所が関東、東海地区に点在していて東京に工場を集約させているので有形固定資産、特に土地を多く保有しているようです。

総合的な固定資産も大きいため償却費もかさむ模様。

 

流動資産は大規模設備事業なので売掛金が半分を占めており、それと同じくらいの買掛金があるので流動比率は1を下回っています。

 

株主資産比率が20%以下と水準としては低いのが少し気になるところ。

 

 

営業成果を見ていきます。

 

H28決算にて前年比-60~-70%減でH29に若干売上は持ち直したものの

過去三年のうち二年前までの各数値は

原価率87~88%

販管費率11%

原価率が利益を圧迫しており営利率は

H28.2月期     2%

H29.2月期     0.5%

という厳しい数字。

さらに毎期コンスタントに支払利息による営業外費用が1億あるためH29年度は当期純損失5900万を計上していました。

 

しかし、H30.2月期の決算にて原価ダウンと関東、東海ブロックのコンクリートパイル需要が予想以上に跳ねたこととコンクリートセグメントの大型プロジェクトが堅調に推移していることで業績予想をはるかに上回る利益を残しています。

 

この期の数字は

原価率4%もダウンして84%に、それらが営業利益に乗っかっています。

 

この期で公式サイトにある配当額は大きく上がってますが株式併合による影響で実質的な変化は前年赤字で半減した分がいままで通り元に戻ったということでいいでしょう。

 

最新の第一四半期(1Q)決算も前年比較でも売上+5%に対して利益は倍以上になっているというので利益体質が改善したんだなと言う風にとれます。

実際に原価率は81.7%と前期よりも低い結果。

しかしながら元々の通期予想は低めに設定されていたため上方修正は来るべくして来たものであると考えられます。

 

 

【チャート】


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特に大きな波が起こっているのは四半期決算のタイミングです。

H29期決算の赤字着地からH30期の四半期決算の黒字回復した2017.7月より上昇トレンド開始。

さらに次の中間決算も好成績で10月にも大きく噴いてます。

この時点でもうすでにH30期決算の数字は織り込んで3Qから調整に入ってます。

 

そして今期7月の1Qにて大きなボラが発生しており現在に至っているので、上で高値掴んだ人達の売り圧が今回の上方修正による上昇であるかなと考えられますのでそれを吸収する強さの中間決算があればより強く噴くのでは?と思ってます。

 

時価総額はストップ価格で56億、株主資本比率の低さを加味しても純資産額30億とまだ割安圏内なのでは?とも見えますがガラス土石製品セクターの平均は

PER13.9

PBR1.2

なので若干高いようですね。

 

現時点では

PER26.3

PBR1.81

ですが今回の上方修正純利益8億を純粋に信じて加味して

PERが業界平均に収束するとして計算した決算時株価は

PER13.9×純利益8億=時価総額111億

111億÷自社株除外発行数127万株=8755円

ってことになるのかな??

まあこの計算が実際の価格に現れるとしたら

8億の利益が一時的ではなく継続的に得られるように企業のPL改善がなされていたらという前提のもとなんですが、修正された中間予想時点で既に6.9億となっているのをみても一時的な収益なのかと思います。

 

黒字転換銘柄はこういった将来性予測範囲にブレがあるから急騰相場をつくるので要チェックといったところでしょうかね。