【銘柄調べ】4751 サイバーエージェント
どうも、本日は日経24000からの調整入ってけっこう下がってるなーって局面でしたね。
どうやら証券会社によっては取引ができないトラブルがあったようです。
前回のウエルシアの決算掴み失敗を振りかえって判断基準の設け方を考えてますがまだ形にはならなそうです。
というわけで、今日は値動きとしても少し違和感があったサイバーエージェントについて調べてみました。
元々上昇トレンドからのボックス相場入っていた状況でしたが本日の市場でボリバン-2を抜けて-3圏内まで下がりました。
そろそろリバるか下降トレンドかって感じでしたのでこれからどうなるのかなーっていうのを考えてみました。
【どんな会社?】
メディア事業
ゲーム事業
広告事業
の三本をメインとしている会社です。
メディアに関してはアベマTVやアメーバブログ
ゲームはシャドバやグラブル、共同開発でデレステやバンドリなど有名タイトルがあります。
【決算】
三年前から決算を遡ってみました。
BS
ほとんど借入がないのもあり固定負債はほぼ皆無。
純資産比率は60%ほど
インターネット事業メインなので無形固定資産ソフトウェアがメインなので販管費における減価償却は大きめ
各事業分社しており子会社が多く三年推移は
76→81→106
買収というより分社化っぽい形なのでのれん自体は少ない
現金と売上債権は約1:1、仕入債務と売上債権を相殺して現金が残るような形
PL
大体のセグメント売上比率は
メディア事業 5%
ゲーム事業 38%
広告事業 52%
ゲーム事業でヒットが続いてるのもあり成長速度はゲーム優勢。しかし、ゲーム事業はヒット以外のものの収益化は難しいと思われるので減損処理の額が大きくなっている。
アベマTVが投資段階なのでメディア事業はまだ収益化が進んでいない
広告は各事業とのシナジーもあるし比率が高く、安定的に20%位の推移で成長している。
しかし、直近年からモバイル広告市場自体の成長速度が鈍化してきているので徐々にそれが織り込まれるかも
セグメント利益率
ゲーム事業約20%
広告事業 10%弱
メディア事業は赤字、現在は売上の倍額費用がかかっている段階
それらを踏まえた全体としての営業成績の三年推移は
原価率 63.7→63.6→66.9
販管費率23.4→24.5→24.8
営利率 12.9→11.8→8.3
メディア事業と不安定なキャピタル事業も合わせて利益を圧迫しているが強く堅調な事業が下支えしている
販管費で特に気になった点は広告費の増加額
三年推移で134億→253億→320億
人件費は安定して150億弱なので現在広告宣伝に人件費の倍額かけていることになる
たしかにゴールデンタイムのCMやお笑い賞レースなどでもサイゲームスのアプリはよく見る。
あと、昨年度の決算で親会社株主に帰属する純利益が異常に凹んでいるが、おそらくメディア事業の赤字による親会社利益の毀損と他事業の非支配分がある子会社利益の増額が同時に起こったのが一個の理由なのでは?と考えるけど実際どうなんでしょうか。
【チャート】
現在自社株除外での時価総額は約6600億
特に大きな上昇トレンドが発生してるのは2017年10月の本決算後から直近のボックス相場までずっと週足はバンドウォークで+2帯を登っていってる。
そのバンドウォーク終わりがちょうど3Q決算時期
時価総額ベースだと決算直前8400億から1ヶ月で7197億まで約14%の下落
前回の本決算の帰属純利益の減額もあり成長率より実際の数字のほうが特に重視したいがアベマTVの投資段階から収益力安定への移行が認められない限りは利益圧迫は否めないのでここから上げていくのは少し難しそう。
あとは任天堂との共同ゲームドラガリアロストがセルランあげてきてヒットとなる可能性に賭けるというのもあるが、恐らく2018.4月の段階から任天堂との業務提携が発表されており当時すでにバンドウォーク期だったのでいまの段階ではリリースゴール臭いのとまだヒットっぽい感じはみれてないのでもう少し様子見したいところ。
とはいえ、現在ボリバンがかなり安いところにいるのでリバを狙いたい感はある。ここから下降トレンドへと崩れ落ちてかないような支えがあれば拾ってみたいところ。
【銘柄調べ】3391 ツルハHD
どうも、こにけんです。
昨日の決算後拾ったウエルシアですがひげまで落ちてスタートしましたので即切りました。明日そのへんの反省まとめます。
てなわけで、ウエルシアの同業他社について調べて違いをみてみよーかなということで本日はツルハホールディングスです。
【どんな会社?】
北海道、東北地盤のドラッグストアー運営企業
元々一位だったツルハとウエルシアの時価総額が入れ替わったみたいなニュース昨日ありましたね。
規模でいえば全国展開とタイに出店しているレベルの大きなドラッグストアーです。
こちらもイオンが株式の12%を保有してます。
ざっくりみると
九州のコスモス薬品
西のウエルシア
北のツルハ
東京は激戦区みたいな感じでしょうか。
【決算】
ツルハ
ウエルシア
規模をみるとウエルシアと近い形です。
違いを探っていくと
まず流動資産の多さ、ツルハは2年前まで流動資産に有価証券がなかなかの額で12%ほど計上されていて短期的な信託運用をしているみたいです。
なぜ運用をしているのだろうかとも思いますけど、儲けられるなら本業に回すべきでしょうし福利厚生的な意味で従業員用の積立資金などの制度として必要なのでしょうか?
このためか純資産の評価差額の部分に150億以上ストックがあるため純資産比率は多くなりますが、株主資本比率でみると二者にそこまでの差は無いようです。
あとは提携的な意味でも同業他社等との関係維持のための投資資産が多くあるためウエルシアの倍ほどになってますね。
PL比較です。
ツルハ三年推移で、
原価率 71.7→71.0→71.4→1Q決算71.8
販管費率 22.4→22.6→22.7→1Q決算22.3
営利率 5.9→ 6.4→ 6.0→1Q決算 5.9
ウエルシア
原価率 71.6→70.5→69.8→2Q決算70.1
販管費率 24.8→25.6→26.1→2Q決算26.1
営利率 3.6→ 3.9→ 4.1→2Q決算 3.8
と、ツルハは原価率が高い(安売り)けど販管費を抑えてる分利益率がいいということになります。
なにが違うかというと差が大きいのは人件費じゃないでしょうかね。
有価証券報告書から得られるデータだと
三年推移従業員平均年収(万)
ツルハ
708.6→743.0→709.2
ウェルシア
868.5→984.7→973.9
単純に給与と従業員を割っただけですが差はけっこうでてるので実際とのブレはあるにしてもこの違いは有意なのでは?と考えられます。
だからこその人事制度変更なのかなーというように別の視点からみるとまた違った発見があって面白いですね。
あとはコンセプトの違いというものを感じたのは
ツルハ
地方ドミナントで展開、プライベートブランド強化とeコマースの優位
→田舎ターゲット
ウェルシア
24時間営業店舗展開注力。食品やオンラインショッピングプリカなどの商品幅拡張
→人工密集地域ターゲット
みたいなのを決算書みてて感じました。
大阪、北海道と発祥の違いから生まれるスタイルなのかもしれません。
人口過密地域ほど人件費はあがるだろうし、深夜市場開拓となればより上がるのでなるべくしてなったようにも考えられますが。
【チャート】
現在割高圏から期待値下回った決算で一段下げという形。
H29年の成長が強かったのが期待されて上げていった分、今回本決算悪くはないものの予想を裏切らないレンジでの成長だったから利確もしくは失望での売り優勢みたいな流れでしょうか。
時価総額は6000から7000億あたりで推移。大きい企業なのと月次報告があることで材料可能性としては多いので短期間での取引が狙えるようにも感じます。
直近1Q決算も順調ではあるが上抜けなそうなレンジでの達成率だが売上の昨年比20%越えは2Qについてきそうなもので少し期待。
ツルハとウエルシアのコンセプトの違いが政策とかとの兼ね合いでどう動くかにも注目でしょうか。
【銘柄調べ】3141 ウエルシアHD
どうも、こにけんと申します。
本日はスイング目的で2銘柄持ち越したのですが、そのうちのひとつウエルシアについて調べてみました。
本日決算直後の市場は出尽くし感やらやれやれ売りやらで最初-10%まで落ちてました。
後場から監視してたのですが始値の陰線を越える買いが寄って結局-4.3%となりました。
なぜ始値越えたのにマイナス着地かというと、日足みるとすごい大きな窓を開けて本日始まったことによるものです。
窓開けてからの長い下ひげが今日の動きを物語ってますね。
高値圏でもみあってる状態なのでここの窓を埋めにいくまでの時間はどれくらいになるのか、それともこの流れのまま下へと叩き込まれるのかてなわけですが、ひげの長さでみても決算失望でも買い支えの圧力は強かったみたいですね。
自分は恥ずかしながらジャンピングキャッチ感は否めないので逆の動きをしたらわりと敏感に抜けていこうかなと思ってます。
てなわけで銘柄調べです!
【どんな会社?】
ドラッグストア事業をメインとしている会社です
2014年にイオンのTOBがあり、50%と少し取得されたのでその段階で子会社になっております。
【決算】
BSです。
固定資産が多いですね。
ドラッグストアーをイメージしてもらえばわかるように大きな店舗を横に広く構えて商品を陳列しているスタイルの通りに土地と建物の比率が多く、流動資産をみても現金の4倍以上の額の在庫を持ってます。
以上の点を踏まえるとコンビニと対を成すような営業所兼倉庫のような形をとっているのでしょうかね。
流動負債をみると大半買掛金ですので借入金自体はすくなく安全面も流動比率1とまあまあです。
純資産比率は年々上昇していましたが、H30年には減少しています。これはたぶん働き方改革による特損計上とかをみるに人事制度システム転換などにかかわる引当金のために長期借入で100億キャッシュフローに入ったのが理由かと。
次にPLです。
売り物が日用消費財なので資産より売上のほうが結構多いですね。
営利率推移は
+44→+28→+19(%)
少しずつしぼんではいますが海外展開も手がけていてイオンの展開に便乗できる可能性もなくはないので今後の動向も要チェック。
原価率 71.6→70.5→69.8→昨日の決算70.1
販管費率 24.8→25.6→26.1→昨日の決算26.1
少しずつ販管費が切り上がっているように見えます。
人件費が上がってたのが最近の人事制度変更により抑えられて今期キープといったところでしょうか。
従業員満足の面では少し心配な気もします。
M&Aを積極的に行っている印象もあり成長の反面、人の管理は難しそうなところ。
最近の動向をみると食品関係の売上成長が強いのと
24時間営業展開施策
オンラインショッピングプリカ販売
などコンビニを意識しているような事業動向なのかなと感じました。実際に企業の評判投稿サイトなどにもそう書いてありましたのですが、事業のブレはないのかなと少し懸念する面もあります。
大店法の抜け穴として普及したコンビニも時代の流れによって少しずつ集約化されていったりする可能性もあるなかでドラッグストアーはいいポジションにいるんでしょうかね。
株価についてですが、
今回の決算の進捗率をみると
売上49.7%
営利47.3%
経利47.3%
純利51.9%
と中間にしては届かなかったなという感じでした。
純利益だけ上振れてるのですが、毎期閉店店舗の減損処理を行っているのが中間決算ではまだだからという風にとればいずれも予想に届かずって感じでしょうか。
過去2年間の中間決算の進捗率はいずれも最終結果とほぼ同じような形で
売上49%,営利53%,経利52%,純利57%
着地通年決算
売上98%,営利110%,経利108%,純利112%
売上50%,営利54%,経利54%,純利64%
着地通年決算
売上103%,営利109%,経利110%,純利114%
大体半分という風になってるので今回の50%割れは業績予想の切り下げ可能性もなくはないという形です。
とはいえあのレベルの急落だと安いってなって寄ってくるんですね。こういう予測面もしっかり勉強せねばです。
まあこんなかんじですかね。では!
【銘柄調べ】2484 夢の街創造委員会
どうも、本日はストップ高が大村紙業がまた上げてきてましたね。決算みた感じでも問題はなかったので仕手がうまく誘導かけたとかなのでしょうか。あとは依然としてIPOが強いのでそのブーム終わりに資金がどこに流れるかが大事ですかね。
今回はスキャルピングでもやらせていただいた
夢の街創造委員会 3050円 -210円(-6.44%)
について調べてみました。
本日の値動きの細かいことは前の記事をご参照ください。
【どんな会社?】
みんなおなじみの出前館を運営している企業です。
その他にもBtoBの
酒類、ワインを取り扱ったサイト
などもやっているというのが意外でした。
収益構造としては基本的にサイトに掲載してくれっていう販売業者さんが出前館というプラットホームを利用するときの手数料が寄与度の大きいものとなってまして、掲載料を基本料金とした二部料金制
あくまで注文仲介サイト運営なので宅配は出前館が行うわけではないようですが、シェアリングデリバリーによって宅配機能を持たない営業者も利用できるようになってるようです。
【決算】
BSからです。
株主資本比率は60%水準
自社株買いと消却を積極的に行っているようです。
ROEは15%越えなのでなかなか
固定資産はのれんが多くあり、H28期に子会社を取得したのが上手く行かず早期に売却しているのでこの期のみ跳ねてる模様
流動負債がハイペースに増えてるが未払金が比率として大きめかつ流動資産も十分なので安全性もなかなか
債権回収日数も出前館のクレジット決済対応っぽいので一月で回収できている
のれんが大きいので実質的な所有物に対してBSが膨らんでいる傾向(保有資産はソフトウェアとBtoB向けの倉庫と本社建物くらい)
PLです。
ソフトウェアなど無形固定資産を利用する事業なので減価償却が大きめ
毎期ソフトウェアが遊休化しており、その分が少額だが減損処理されているなどの理由から特損がイレギュラーに跳ねてくる。
成長率は2014年の70%の爆発から落ち着きつつあるものの15%ほどを維持しながら拡大
ネット企業なので営利率がよく三年推移で
15%~14%~16%
固定費の20%くらいを広告宣伝に用いている効果もでてそう
出前館事業が2015年からBtoB事業の売上を抜いてから、毎年セグメント比率10%切り上げていっている。
出前館の認知度があがってBtoBとの相乗効果余地も少しながら期待できるがシェアリングデリバリーの運搬規模だと厳しいかもだが、そもそもの利益率が出前館事業の方がいいのでこちらの拡大から得られる副産物として捉えておくべき?
配当金を年々実質増配しているのと優待新設等で株主メリットもけっこうある。実際に自分ももらいましたが優待はうまかったです。
キャッシュフローです。
減価償却とのれんの償却が比較的大きいためか純利益以上の営業キャッシュフローを持っている。
投資キャッシュフローが無形固定資産取得に3億は要するみたいだがフリーキャッシュフローも年々着実に増えている。
財務も借入を行わずレバ抑え気味で配当金の支払い、借入金返済によるマイナス計上
と、実質的な営業成果でいうと安定的成長が見込めるなという財務状態でした。
子会社であるインドネシアの出前館事業の成長や、提携先のネームバリューとかの材料を見ても長期的買いかなーとも。
【チャート】
三年推移+現在時価総額は
86億→211億→619億→1234億
えげつない右肩上がりですね。
自分も去年スイングでやってたんですが今ではその時の倍近い価格にあがってて驚きました。
直近純資産は26億なので
PBRは47倍とかなり割高水準まで評価されています。
直近3Q決算短信をみても営業成長+50%
6月のオーダー前年比+41%
8月末の日別オーダー最高数更新
などの好材料が多くそのときにも株価に反映されています。
だからこそこの割高感があって市場の値幅が乱高下しそうないまは上げだけ拾っていければ最悪拘束きても塩漬け期待値は薄いように思うのであまり長期的なリスクをとらずやっていこうかなと思います。
来週の決算後の権利落ちもしっかり視野にいれつつ監視していきます。
昨日LINEがフードテイクアウト事業を来年春から始めるという発表もあり、LINEと提携してる出前館が胃袋のシェアが従来より奪われるというパターンもありそう。
10/3 トレード振り返り
【銘柄】
夢の街創造委員会
【売買】
12:44 2959買~12:48 2991売(1単元)
【結果】
+2660
(3200-手数料270*2)
【エントリー】
前引け段階で-4%をつけていたのを見ていた。
このとき確認したら材料としては有力なものがなく来週の決算警戒ではないかなと考えた。
後場始まって少ししたら-8%まで落ちてきてたので少し監視。
ボリバン-2を抜けたあたりでリバ狙いに準備して板読み。
歩み値が下に勢い付いたとこでエントリー行けると思い、下げ圧力が弱ってきたなというあたりでエントリー。
下げの強さからみて底打ち確認をしてからだと急激なリバが来そうで確認後だと取れないと踏んだ。
【経緯】
1分足、白い線が売買タイミング
読み通り強めの反発。からの少し押すけどまあまあ上がっていく。
この日の銘柄自体が弱い感じであったので全戻しはきついんじゃないかなと思いチキって早めの利確。
【反省】
結果をみると5分足での大陰線は全戻してから押されて終了。
戻したところまで待ててた場合、3倍は稼げていた。
とはいっても、1分足でみた場合自分の取引の間でボリバン-1まで戻っている。
そして二回目の大きめの陽線の時点ではボリバンは+3を突き抜けている。
1分ベースでみれば悪くないトレードだったが、そもそもをいえば、より利幅を狙うためにはひとつ先の時間軸をベースに取引している人の買いタイミングに売りをぶつけていかないといけなかった。
5分足でみると自分が売り抜けたところは陰線の半分の大きさの陽線。
そこから小さい陽線となるとこの時間軸ベースのトレーダーから見ればここが底打ち反発サインになって買いが集まるかなと予想がつく。
この動きをみた後に垂れれば撤退の売りに出てもよかったかなとも考えられ、焦りがもろに出てた。
15分動きを観測した後にはもう一回上がる可能性も考慮出来ていたかもしれない。
エントリーのプランはうまくいっていただけに売り抜けのプランまでを見越して立ち回りを練れていなかったのが一番の反省。
エントリー根拠が崩れたときの損切りラインまでを計画するだけではなくストーリー通りにいった場合の終着点を順序だてて3段階くらい予想して各段階での予測外の動きがみられたときに利確というような作戦を考えてやってみる。
思ったこと
最近銘柄調べをやってて思ったことを残しとこうかなと思います。
ストップ高というのは大きすぎる価格変動をさせないためのシステムなわけで、だからといって次の日も需要過多になる状況というのはさほど多くないなと感じます。
自分が調べている銘柄は一時的なビッグニュースを材料に買われているものがほとんどです。
ストップほどの勢いがつくためには相場を動かすためのマネーも多く必要で時価総額の大きな企業は重すぎるためか時価総額100億以下の銘柄がとくに多いです。
さらにいうと、材料ひとつで企業評価ががらっと変わるような状態(黒字転換、売上寄与が莫大な案件がきたとか)は大きな企業になればなるほど少なくなるからでしょう。
そのなかでも
●過去の業績が堅調でなおかつストップ材料が将来性の高いものはストップになったことで認知度が上がり業績要因からゆっくり値を上げていく
●過去の業績が悪く株価が下げ続けた矢先に材料となるニュースが入ってきて、反動的な意味でストップに到達したが後日業績からの買いが寄らないで値戻り
という2パターンを前提として動いてるのかなと考えられます。
ストップほどの強い圧力のなかでエントリーするのはわりと衝動的な心理のトレーダーでそのトレーダーにストップ前から兆候を嗅ぎ付けていたうまい人が売り付けている形。
彼らのエントリーからの値上がりは彼らより少し時間軸を長くとったトレーダーが利益を見込んで彼らより多い数エントリーしない限り値上がりしないわけで、その利益を見込む要素として…
スイング的なテクニカル指標とチャート
決算上振れ狙いなら月次や四半期決算
などを見て買いに来るはず。
ストップ高ということは基本的にチャート、テクニカルではすでに高値圏に来ている場合が多いので、買い圧の寄与度は月次四半期決算以上の時間軸をとったトレーダーが大きくなる。
そうなると上がる可能性があるのは業績がしっかりとした銘柄の方がより高くなるわけですかね。
需要過多という心理的要因で本来の上昇余地以上に価格がつり上がっている可能性も十分あるのでそこに優位性はもうないようです。
となると、ストップ安の銘柄では逆のことがいえるんじゃないか?むしろストップ安からのリバ狙った方が
いいのでは?という疑問が出てきます。
投資は安いときにかって高いときに売るものなので当たり前のことを書き綴っていきましたが、その安い高いを見定めるためには財務関係と材料の強さをきちんと評価できなきゃいけないなと改めて感じました。
その判断力を鍛えるためには下降期待値の大きなストップ高銘柄よりもフラットで将来予測がどっちともとれる銘柄を研究してみたいので明日からストップ高銘柄よりも単純に気になった動きをしている銘柄を調べていこうかなと考えてますが、ストップ材料自体の研究もしたいのでなにかいい方法を模索してみます。
正直なところ慣れてないせいもあり銘柄調べに三~四時間くらいかけないと終わらないのですが、その銘柄が狙いにいけないものばかりとなると場中に利益をとりにいくための予習時間と切り離さないといけなくなってしまうのも悩ましいところです。
有限な時間を大事に。
【銘柄調べ】4583 カイオム
こんばんは、本日も銘柄調べやってきました。
【銘柄】
カイオム 351円 +80円(+29.52%)
【ストップ高材料】
先日ノーベル賞を受賞した本庶氏のがん免疫療法をもつ小野薬品との提携が発表されたとのこと
【どんな会社?】
2005年からの創薬ベンチャーで製薬会社に対しての研究開発委託引き受けのような形でしょうか。
中外製薬との取引が大きめに寄与している。
抗体系をメインにしているので今回の提携のシナジーは期待できるかと。
【決算】
決算はわかる範囲では6年前からずっと赤字続きの模様。
固定資産等をH28期に減損処理していることで現在は資産の部がほとんど現金。
同じタイミングでイーベックの保有株式もほぼ全額評価損として計上。とはいえ倒産したわけじゃなく1.14億のうち1.13999億を評価損ってなにがあったらそうなるんだかわかりませんが。
純資産は株式を追加発行してるので増加していく傾向です。
赤字体質企業は借入で利息が見込めないとなると審査も厳しくなりそうですしこういう形になるのでしょうか。
希望退職を募っていたり従業員数の減少からみてもかなり重いムードな銘柄のような
PLも売上が少な過ぎて売上高の4倍ある固定費(グラフ黄色)に潰されてる模様。損益分岐点が高い位置なのでがん治療として確立され爆発的な売上高アップがあった場合に価値としてはどっこいどっこいになるのでしょうか。
【チャート】
基本的に下げトレンドですが一時噴いてるのが2015.12と2016.3あたりの時期。これはがん治療抗体の特許によるものみたいです。
バイオ株は特許による急騰がメインの上げ場のようですね。
三年時価総額推移は
125億→118億→88億
とごりごりに切り下がっていってますね。
ストップ価格ベースでは
94億と三年を通してみても思ったより時価総額は高いなーという印象です。
純資産40億が赤字で切り下げられ続けると考えた場合純資産額の倍以上の価格をつけるというのはかなり怪しい話のように考えられますが、BS(現金額)に対するPLの小ささから伸びしろを期待されての結果なのか。それともこのセクターではこういうものなのでしょうか?その辺もこつこつ勉強していきます。